①ドメインとは?
そもそもドメインとはいったい何なのか?サーバーと絡めて説明します。
サーバーとはネットワーク上で情報(サービスなど)を提供しているコンピューターのことで、ドメインとはそのコンピューターを特定するために定められた文字列のことをいいます。
簡単に言うとサーバーは「家」であり、ドメインはその家の「住所」になります。
(家を建てたら必ずその家には住所が付きますよね)
つまりサーバーとドメインは紐づけられており、両方があることではじめてネットワークとしての意味をなします。
(家を建てても住所がなければお届け物が届きません。逆に家がないのに住所だけ持っていても・・悲しいだけです)
ドメインには「独自ドメイン」や「サブドメイン」「サブディレクトリ」「マルチドメイン」などがあり、用途によってそれぞれ違った使い方をします。
②独自ドメインとは?
独自ドメインについてわたしの仕事用のサイトを例に説明します。わたしのサイトのアドレスは「https://design-hasegawa.com/」です。
独自ドメインはこのアドレスの「https://〇〇〇〇〇〇/」の〇の部分「design-hasegawa.com」のことを指します。
・「わたしのサイト」→ https://design-hasegawa.com/
・「Yahoo!」→ https://www.yahoo.co.jp/
・「Google」→ https://www.google.co.jp/
独自ドメインは世界に1つだけで、かぶってしまったり同じものが存在することはありません。
独自ドメインについて詳しくはこちらをご覧ください。
③サブドメインとは?
サブドメインについてYahoo!のサイトを例に説明します。Yahoo!のトップページのアドレスは「https://www.yahoo.co.jp/」です。Yahoo!にはサイト内に「ショッピング」や「ヤフオク」など数多くのコンテンツが存在し、当然ですがそれぞれに違うアドレスが付いています。
・「ショッピング」→ https://shopping.yahoo.co.jp/
・「ヤフオク」→ https://auctions.yahoo.co.jp/
・「ニュース」→ https://news.yahoo.co.jp/
この「https://〇〇〇.yahoo.co.jp/」の〇の部分をサブドメインと呼びます。
④サブディレクトリとは?
またドメインにはサブドメインとは別に、似たような名前の「サブディレクトリ」というものがあります。
サブディレクトリについて先程と同じわたしのサイトを例に説明します。わたしのサイトには「サービス」や「料金案内」などの詳細ページがあります。
・「サービス」→ https://design-hasegawa.com/service/
・「料金案内」→ https://design-hasegawa.com/price/
・「お問い合わせ」→ https://design-hasegawa.com/contact/
この「https://design-hasegawa.com/○○○/」の〇の部分をサブディレクトリと呼びます。
⑤サブドメインとサブディレクトリの違い
サブドメインとサブディレクトリのアドレスを比較してみるとパッと見た感じで形状が違うことはすぐにわかりますよね。では、使い方に違いはあるのか?どのよう場面で使われるのか?
サブドメインは主に「同じサイト内の独立したページ」に使われ、サブディレクトリは「同じサイト内の紐づかれた(詳細な)ページ」に使われることが多くあります。
サブドメインを使用しているYahoo!の場合、「ショッピング」や「ニュース」のページはYahoo!のコンテンツの一つですが、それぞれが独立性のある異なったテーマを持っています。
このように本元は同じでもテーマが異なる場合に「サブドメイン」が使われることがあります。
一方わたしのサイトを見ると「サービス」や「料金案内」などそれぞれページの内容は異なりますが、サイト全体を見るとテーマ(目的)は同じといえます。
このような場合には「サブディレクトリ」が使われることが多くあります。
⑥マルチドメインとは?
マルチドメインとは1つのサーバで複数のドメインを管理・運営することです。
例として仮のサイト「㈱SHグループ」で説明します。
・「SHホームページ」→ https://shdesign.jp/
・「SH印刷」→ https://sh-insatsu.com/
・「SHクラウド」→ https://sh-cloud.com/
上の3つを管理・運営しているのは「㈱SHグループ」ですが、それぞれ事業が全く異なっており、当然サイトの内容も違います。
このような場合、マルチドメインで管理するのが便利です。
マルチドメインはドメインさえあれば一つのサーバーで複数のサイトを作れるメリットがありますが、注意しなければいけないこともあります。
それはサーバーによってはマルチドメインに対応していない場合があることです。
マルチドメインを利用する際には契約するサーバーがマルチドメイン対応かどうか必ず確認しましょう。
⑦最後に
ドメインについて分かっていただけたでしょうか?
ドメインの取得・更新にはお金がかかります。また不慣れな方が設定する場合、労力と時間を取られてしまうことがあるでしょう。
しかし、ドメインは店舗や企業名を表す大切な「名前」です。
長期的に使用することが多くありますので、使う用途などを踏まえて慎重に選択することをオススメします。