シーシャ(水タバコ)は危険?急性一酸化炭素中毒になる恐れも?

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最近では、日本でも人気のシーシャ(水タバコ)。シーシャカフェやシーシャバーも増えており、リラックスできる場として人気があります。

その反面、危険性について2025年3月5日の毎日新聞に気になる記事があったので紹介します。

水たばこ(シーシャ)による急性の一酸化炭素(CO)中毒が疑われる救急要請(119番通報)が多発していることが、東京消防庁と日赤医療センターの研究チームの調査で分かった。若者を中心に利用が広がる水たばこは、タバコ葉を炭で加熱するため、COが発生しやすい。中毒を起こしても症状からは気づきにくく、専門家も注意を呼びかける。

発症者の多くは来店客で、従業員もいた。20代が8割以上を占め、女性が56%とやや多かった。症状は意識消失が最も多く、嘔吐(おうと)、「動けない」、めまい、頭痛などが続いた。

記事引用:毎日新聞

救急搬送された人の多くは軽症者でしたが中には重症者もいたそうです。

この記事では「そもそもシーシャとは何なのか?」、その特徴と健康への影響についてご紹介します。

シーシャ(水タバコ)とは?

シーシャは、中東発祥の水タバコのことです。フーカーやナルギレとも呼ばれます。専用の器具を使い、フレーバー付きのタバコの煙を水を通して吸うスタイルが特徴です。

近年カフェやバーなどの専門店(シーシャバー)が増え、おしゃれ感覚で楽しめるほか、家庭用のシーシャセットを購入して自宅で手軽に楽しむこともできるため若者を中心に人気があります。

シーシャ(水タバコ)の特徴

水を通して吸うタバコ

シーシャは専用の器具を使い、フレーバー付きのタバコ(フレーバードタバコ)を加熱し、その煙を水を通して吸います。これにより煙が冷やされ、比較的マイルドな吸い心地になります。

豊富なフレーバー

フルーツ(ミント、アップル、グレープ、マンゴーなど)やスイーツ系(バニラ、チョコレートなど)、ハーブ系など、さまざまなフレーバーがあります。

長時間楽しめる

通常の紙巻きタバコと異なり、シーシャは1回のセッションで1時間程度楽しめることが多く、ゆったりとした時間を過ごせるのが特徴です。

ニコチンの有無を選べる

一般的なシーシャにはニコチンが含まれていますが、ノンニコチンのフレーバー(ハーブシーシャなど)もあり、ニコチンを摂取せずに楽しむこともできます。

シーシャ(水タバコ)が人気の理由

おしゃれでリラックスできる雰囲気

シーシャカフェやバーは、落ち着いたインテリアや間接照明で、リラックスできる空間を提供しています。特に都会では、仕事や勉強の合間にのんびり過ごせる場所として人気です。

ノンニコチン・ノンタールの選択肢がある

紙タバコと違って、シーシャはフレーバーによってノンニコチンやノンタールのものもあり、タバコを吸わない人でも楽しめます。健康への影響が少ないと考えて利用する人もいます(ただし無害ではない)

多様なフレーバーを楽しめる

フルーツ系、ミント系、スイーツ系など、シーシャには多彩なフレーバーがあり、自分の好みに合わせて楽しめるのも魅力の一つです。

友達とゆったり過ごせる社交の場

シーシャは長時間楽しめるため、友人と会話をしながら過ごすのに最適です。特にカフェやバーで、ゆっくりとした時間を楽しむ文化と相性が良いです。

SNS映えする

シーシャの煙をふわっと出す様子や、おしゃれな店内は、InstagramやTikTokなどで映えるため、若者の間で人気を集めています。

タバコ規制の影響

日本では紙タバコの喫煙場所がどんどん減っているため、代替手段としてシーシャを選ぶ人も増えています。特に喫煙者にとっては、ゆっくり楽しめる場として魅力的です。

アラブ文化・海外の影響

海外旅行や異文化交流の影響で、アラブ文化に興味を持つ人が増えているのも要因の一つ。特に中東やトルコなどでシーシャ文化に触れ、日本に帰国してからも楽しむ人が増えています。

シーシャ(水タバコ)の健康リスクは?

有害物質の吸入

シーシャの煙には、ニコチン、一酸化炭素、タール、重金属(鉛・ヒ素・カドミウム)などの有害物質が含まれています。これらは、がん、心臓病、呼吸器疾患などのリスクを高めます。

長時間の喫煙によるリスク増大

シーシャは1回の喫煙時間が30分~1時間以上と長くなることが多いため、タバコ1本よりも大量の煙を吸い込むことになります。

1回のシーシャ=紙巻きタバコ100本分の煙を吸うとも言われています。

受動喫煙のリスク

シーシャの煙は室内に充満しやすく、周囲の人も有害物質を吸い込むことになります。特に換気の悪い場所では、受動喫煙による健康被害が大きくなります。

感染症のリスク

シーシャはマウスピースを共有することが多く、結核、B型肝炎、ヘルペスなどの感染症が広がる可能性があります。

中毒性

シーシャにもニコチンが含まれているため、依存症になるリスクがあります。マイルドな味や香りで気付きにくいですが、繰り返し吸うことでニコチン中毒になる可能性があります。

さいごに

シーシャは水を通すため、一般的なタバコよりも害が少ないと思われがちですが、実際には長時間喫煙するためタバコと同等、あるいはそれ以上の健康リスクがあると指摘されています。特に、炭を使って加熱するため、一酸化炭素の吸入リスクがある点には注意が必要です。

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